水虫を治すためにロウソクを患部に当てても効かない?

ろうそく
水虫に苦労している人は多いのではないでしょうか。水虫は一度感染してしまうとなかなか治らない病気で、市販の薬を何年も使用し続けているという人も多いです。

しかし水虫には、様々な民間療法が存在しています。それだけ長年たくさんの人を苦しめてきた、ある意味では私たちに身近な病気の一つなのです。

水虫に関する民間療法の中で、最も有名なのがロウソクによって水虫を撃退して治療するという方法です。水虫の大元の原因は白癬菌で、白癬菌が皮膚の中で活性化することによって症状が悪化していきます。

この白癬菌はほかの菌に漏れず熱に弱いといわれています。昔から熱による水虫の治療方法はいろいろと試されていて、70度以上の熱湯をかけるなどの方法が試されてきたのですが、お湯は患部だけにかけることが出来ないので、有効な方法とはいえません。

しかしロウソクであれば患部にだけ垂らすことが出来るので、水虫が発生している部分にだけ処置をすることが出来ます。

また、ブラシなどに垂らすことによってより水虫が発生している部分だけにロウソクのロウを塗ることが出来ますし、少し時間を置けば温度の調節が出来るとあって、他の熱を使用した治療方法よりも使い勝手がとても良いのです。

ロウソクがお湯などに比べて使い勝手の良い理由としてもう一つ、ロウが固まるというのがあります。お湯の場合は患部にお湯が当たっているときだけしか患部に熱を伝えることが出来ないのですが、ロウソクのロウは患部に付着して固まります。しばらくすると熱は無くなりますが固まって熱を保っている間はずっとロウソクの熱を皮膚に伝えることが出来ます。

実際にとある作家さんがこのロウソクによる水虫の治療を実践してみたところ、10日くらいで治療出来たと、ある作品に記述しています。ロウソクの特性と、実際に治療が出来たという話を聞く限りはロウソクによる水虫治療はとても効果があるように見えるのでついつい試してみたくなります。

やけどの危険性があるので絶対禁止!

しかし、ロウソクによって水虫の治療をおこなうのは危険なので絶対に禁止です。確かに治療できたという実例はありますが、医学的にはロウソクが水虫治療に有効であるという実証はなされていません。それどころか足にとって様々な悪影響を及ぼす可能性の方が高いのです。

まず、先ほども解説した通り、ロウソクで水虫を退治するその理論はロウソクの熱によって白癬菌を殺傷するというものですが、このロウソクで殺傷できる白癬菌はあくまでも皮膚の表面で発生しているものだけです。

白癬菌は皮膚の表面にだけ発生しているのではなく、角質にまで浸透しています。この角質に浸透している菌まで殺傷するとなるとやけどを簡単に負うくらいの高熱のロウソクでなければいけません。水虫の治療がたとえ出来たとしても今度はやけどの治療を行わなければいけなくなります。

実際に熱によって水虫を治療しようとした人がやけどだけをして水虫を治療できず、薬局に水虫の薬とやけどの薬を同時に購入したという事例もあります。

ロウソクの熱は表面的にしか伝わらないのは先に説明した通りです。むしろ角質部分になると白癬菌にとって丁度良い温度になる場合もあります。丁度良い温度になると白癬菌が減少するどころか活性化して余計に数を増やす事もあり得るのです。

やけどになる危険を冒してロウソクを垂らしたのに水虫が良くなるどころか白癬菌が活性化して症状が余計に酷くなったのでは何の意味もありません。

また、やけどするほどの熱を加えるという事は皮膚に大きなダメージを与えるという事です。皮膚が大きなダメージを受けると白癬菌が角質に侵入しやすくなるという懸念もあります。ロウソクによる民間療法は百害あって一利なしなので、市販の水虫のお薬を使ったり医師の診察を受けて治療するようにしましょう。